せたがや水辺の楽校原っぱワークショップことはじめ
今年はじめての水辺の楽校遊びの日は、「水辺の楽校原っぱを楽しくするワークショップ」でした。これは何かということをご紹介しますので、ちょっと長くなりますが、読んで下さいな。
(むずかしい漢字や言葉もありますので、わからないところはお家の人に聞いてね)
去年の春に、「世田谷まちづくりファンド助成事業 まちを元気にする拠点づくり部門」と言う助成事業に応募しました。応募内容は「せたがや水辺の楽校原っぱ 子どもと自然が共生する遊び場づくり」。
応募してからいろいろな人やお役所に相談しながら、原っぱを楽しくする方法考え、話し合いを進めてきました。そして去年の12月に最終的な審査があり、審査の先生たち満場一致で「合格!楽しそうだからぜひ実現してみよう!」と言うことになったわけです。メデタシ、メデタシ。
原っぱを楽しくする全体の計画は、下の絵のとおりです。原っぱのシンボルの大きな木を中心にツリーシェルターと名付けたテントをはって、まわりにベンチをおきます。大きな木の南側には手押し式ポンプの井戸を作ります。井戸のまわりはタイルやセメントで楽しい飾り付けをします。井戸からビオトープ池まではビオトープ水路(小川)を掘って生きもののすみかをつくります。とこんなかんじ。
ツリーシェルターは木のまわりに木陰を作るようなかんじで、完成イメージは下の写真のようになります。なんだか楽しそうでしょ?夏は涼しい木陰ができて、冬には風よけにもなります。
でも井戸やツリーシェルターをどんな形にして、どこになにを置いたらよいのかについて、大人たちだけで考えてしまうのはちょっとおもしろくないなぁ、と言うことで遊びの日に参加してくれている子どもたちといっしょに考えてみよう、と言うことになりました。
そこで、2月6日の遊びの日を第1回目の楽しくするワークショップとして「楽しい井戸を考えてみよう」と参加したみんなでジオラマをつくることにしました。その様子をご紹介しますね。
まず参加してくれた子どもたちに原っぱを楽しくするジオラマの作り方を紙に描いて説明しました。ヘタな絵でゴメンナサイ・・・。
次に2・3人のグループに分かれて土や小石、竹や木の切れ端をつかってジオラマづくりに挑戦してもらいました。ここから下の写真はみんなが考えてくれた井戸まわりのジオラマ設計図です。
下の写真は男の子の兄弟がそれぞれ(写真の右と左)作ってくれたものです。丸い竹の部分が井戸。そこから水路をつくって途中で2つに分かれます。途中に木の橋やトンネルがあって小川の上を渡ることができるのだそうです。小川の途中には草も生えるようになっています。ふたまたの水路と橋のアイデアは実現したいな。下の写真は実際に水を流してみたところ。うまく水が2方向に流れていきました。なかなかおもしろかったね。
そして次の写真は井戸のまわりにタイルをはって飾り付け、橋がかかった小川をつくったジオラマ。この子たちも橋をつくりたいとのこと。橋をかけるのは、もう決まりだね。
次は女の子たちがつくってくれたジオラマ。井戸のまわりに土を盛ってお魚の形にしました。タイルで目や口、ウロコを表現して、枯れ草で口ひげ。これはナマズらしい。竹の筒の所に井戸があるのです。表情があってなかなか楽しげ。やっぱり水辺の楽校には魚のカタチの井戸がいいね。
コチラも井戸(竹の筒)のまわりに土を盛り上げて山のカタチに。なんでも今噴火して話題の新燃岳(しんもえだけ)をイメージしているのだそうな。井戸の所から溶岩が流れるように小川があって、コチラも途中に橋のようなものがあります。これは土管のトンネルなのだそうです。写真の右側の広いところはビオトープ池。噴火してもらっては困るけど、タイルのかざりがかわいいです。
そして最後がこの奇妙なカタチ・・・。聞いてびっくり!井戸の手押しポンプのカタチを人が両手を広げたようにしてみたのだそうです。ヤジロベーね。これはおもしろい!アイデアいただき!工事をしてくれる人に、こんなカタチにできるかどうか相談してみるね。
今回参加してくれた子どもたちにいろいろなアイデアをもらいました。みんなに考えてもらってよかったな。思っても見ないアイデアがいくつもありました。まとめてみると、こんなかんじ。
○ビオトープ水路は途中でふたまたにしてみる
○途中に橋やトンネルをかけてみる
○土管のトンネルをおいてみる
○水路のまわりには草を植えてみる
○井戸のまわりはお魚のカタチにしてみる
○井戸のまわりにはタイルで模様を付けてみる
○井戸の手押しポンプはヤジロベーのようにカタチにしてみる
ほほー。なかなかおもしろそうな井戸まわりができそう。
このアイデアをもとに設計図を描いてみるね。
そしてみんなにもう一度見てもらいたいと思います。そのときにもご意見下さいな。
お手伝いして、アイデアをくれたみんな。
ほんとうにありがとう!
これからもみんなで楽しい遊び場づくりをしていこうね。